INACCESSIBLE_BOOT_DEVICEの解決方法の事例パソコン修理テック

こんにちは、今回はDELL VOSTRO15 3510(P112F)でブルースクリーン「INACCESSBLE_BOOT_DEVICE」と表示されWindowsが起動しないとのご相談がございましたので解決に至るまでの工程をご紹介いたします。
ちなみに「データは消さないで欲しい」とのご依頼でしたので初期化しない方法で行う内容となります。

INACCESSBLE_BOOT_DEVICEとは?
まず「INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE」とは、Windowsが起動する際に、起動デバイス(OSがインストールされているHDDやSSDなど)にアクセスできなくなったことを示すエラーメッセージです。
考えられる主な原因として下記の項目があります。
主な原因
- BIOS/UEFIの設定ミスや破損:
- SATAモード(AHCI/IDE)の設定が間違っている場合。
- 起動順序が正しくない場合。
- BIOS/UEFI自体が破損している場合。
- ストレージデバイス(HDD/SSD)の問題:
- 物理的な故障(経年劣化、突然のクラッシュなど)。
- ケーブルの接続不良。
- データ破損やファイルシステムのエラー。
- MBR(マスターブートレコード)やブートセクタの破損。
- システムファイルやドライバーの破損/不具合:
- Windowsの重要なシステムファイルが破損している。
- AHCIコントローラーなど、ストレージ関連のドライバーが破損している、または古すぎる。
- Windowsアップデートや更新プログラムの適用後に、ドライバーの互換性問題や設定の不整合が発生した。
- Windowsの更新による不具合:
- Windowsのメジャーアップデート後に、新しいドライバーとの競合や、システム設定の変更によって発生することがあります。
- マルウェアやウイルス感染:
- ブートセクタを狙ったウイルス感染により、システムファイルやブートローダーが破損することがあります。
- ハードウェアの変更:
- 新しいハードウェア(特にストレージコントローラー)を追加したり、ハードディスクを別のPCに移動したりした場合に、ドライバーの不整合が生じることがあります。
- RAMの故障:
- 稀にRAMの故障が原因で、起動プロセスが不安定になり、このエラーが発生することもあります。
これらの原因は単独で発生することもあれば、複数組み合わさって発生することもあります。エラーが発生した直前の操作(Windowsアップデート、ハードウェアの追加・変更、BIOS設定の変更など)を思い出すと、原因特定の手がかりになることが多いです。

順番に検査を行う
下記の順番で検査を行いました。
①自動修復(トラブルシューティング)を使った復旧
スタートアップ復旧→更新プログラムのアンインストール→コマンドプロンプト→不可
②SSDを取り外してハードウェアの検査→ストレージデバイス問題なし
③テスト用のSSDを装着して起動テスト→症状変わらず
④BIOS設定変更(VMDの変更)
BIOSを起動させてVMDの変更により今回は解決しました。

VMDとは
BIOSにおけるVMD(Volume Management Device)は、Intel製CPUに統合された機能で、主にNVMe SSDの管理とRAID構成を効率化する役割を担います。
具体的には、OSから直接NVMe SSDを認識させる際に必要なドライバの読み込みを不要にしたり、複数のNVMe SSDを束ねてRAIDボリュームとして扱うことを可能にし、OSインストール時のストレージ認識問題の解決や、高速なストレージ環境の構築が容易になります。
今回はお客様曰く、「設定変更などを行なっていないが今朝起動したら突然ブルースクリーンになってた」とのことでした。可能性として自動でシステムアップデートなどを行なっていて自動でVMDが有効になったことでシステムのストレージ構成に影響を与えたのかもしれません。
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